アメリカのトランプ大統領が「日本イスラム共和国が米空母にミサイルを発射した」と発言して波紋を呼んでいます。
USA TODAYの報道によるとトランプ大統領のこの発言が飛び出したのは7月8日(現地時間)。トルコの首都アンカラで行われた北大西洋条約機構(NATO)の首脳会議に付随した記者会見の席でした。
ウクライナのゼレンスキー大統領ともに登壇したトランプ氏は、米軍のパトリオットミサイルの効果を強調する文脈で、以下のように述べました。
「我々は世界で最も美しい空母の一つ、そして最大級の空母であるエイブラハム・リンカーンを保有している。2カ月前、日本イスラム共和国から111発のミサイルが発射された。彼らは1時間以上にわたって空母を攻撃した。そのほとんどは、パトリオットミサイルによって迎撃された」
この日本イスラム共和国(Islamic Republic of Japan)とは、イランの正式名称であるイラン・イスラム共和国(Islamic Republic of Iran)をトランプ氏が言い間違えたものとみられます。
ウォール・ストリート・ジャーナルによると、空母エイブラハム・リンカーンをめぐっては、イランとアメリカの戦闘が開始された直後の3月1日、イラン革命防衛隊が4発の「弾道ミサイルで攻撃した」と主張。米中央軍はSNSで「全く着弾しなかった」と声明を出しました。
■海外メディアではマジレスが相次ぐ
今回のトランプ氏の発言をめぐってUSA TODAYは「米国と日本は75年近く軍事同盟関係にある」と強調。
英国メディア「インディペンデント」も真珠湾攻撃の写真を掲載した上で「第二次世界大戦中、日本軍はかつてアメリカの航空母艦やその他の海軍資産を脅かしたが、日本が戦争で敗北した後、両国は緊密な同盟国となった」と歴史的経緯を説明するなど、トランプ氏の勘違いである旨を指摘しています。
インド紙「ヒンドゥスタン・タイムズ」も「第二次世界大戦以来米国の断固たる同盟国である日本は、イスラム教徒が少ない立憲君主制国家であり、1世紀近く米国との敵対行為には関与していない」と書いていました。
今回の記者会見では隣に座っていたゼレンスキー大統領のことを、ロシアのプーチン大統領と取り違えて「プーチン大統領への質問があるか」と記者団に尋ねる一幕もありました。
2024年に米国で開催されたNATO首脳会議でも、トランプ氏の前任のバイデン大統領が、やはりゼレンスキー氏を「プーチン大統領」と紹介したことがありました。歴史が繰り返した格好です。
