本屋さんや図書館で、本を選ぶのに困ったことはありますか?読書感想文でどの本を扱うか、考えあぐねたことはありますか?
ここでは、よい本の選び方、困ったときの選び方についてご紹介します。まず、知っておくと役に立つ基本をご案内したあと、読書感想文の書き方のコツやプレゼントで本を選ぶときの考え方もご紹介します。
読書に慣れていない人は、本を読もうとするときに読むジャンルを決めていないことも多いものです。小説を読みたいのか、ノンフィクションを読みたいのか、それともビジネス書や他のジャンルの本を読みたいのか?まず、そこをざっくりと決めておきましょう。
読書に慣れるまで、読もうと思った本、気になった本は、厚さやページ数も確かめておきたいですね。時間があまりないのに分厚い本を選ぶのは避けたいもの。それに、慣れていない人が厚い本にいきなり取りかかることは、体を鍛えずに登山するのと同じで、一冊読み通すのが難しいはずです。できるだけ薄い本を選んだり、どこからでも読めるジャンルの本を選ぶといいでしょう。たとえば小説であれば、短編小説集を選んでおくのが無難です。
世の中には本当にたくさんの本が出回っています。そして慣れていない人は、目の前にある本がどれだけ良い本なのか、良くない本なのか、すぐには判断しにくいはずです。そこで大切なことは、多くの人から評価されている本、長く読みつがれてきた本を選ぶようにすることです。
まず、信頼している人や、専門家の意見を聞くこと。もしあなたが学生なら、読むべき本やおすすめの本について、信用・信頼できる先生に聞くのがよいかもしれません。文学、経済学、経営学など専門的な学問については、大学の先生など確かな人が紹介する入門書から読み、「良書」や「古典」とされているものを読むことが重要になります。慣れていないうちに手に取った本が、その分野で専門家からは評価されていない本だった、ということも多いです。専門的な本の一冊目は、できるかぎり吟味しましょう。
本のレビューを見るのもおすすめです。たとえばブクログで本を検索すると、その本の情報とともに、本を読んだ人たちによるレビュー・感想が紹介されているのがわかります。その平均評価やレビューを見て、本を選ぶ判断材料にするとよいでしょう。ブクログのほか、Amazonの評価・レビューも参考になります。ただし、一つ一つのレビューが正しいとは限りません。良いレビュー、悪いレビューそれぞれを見比べてみるとよいでしょう。
いま話題の本・売れている本を優先して手に取るのも、選び方のひとつです。昔から読みつがれている良書、名著も大事ですが、ビジネス書など、新しい動向をふまえなければいけないジャンルもあります。あと、有名作家の新作は気になってしまいますよね。
いま話題の本・売れている本を調べるのに一番手っ取り早い方法は、発表されているランキングを見ることです。ジャンル問わず話題になっている本を選びたいなら、紀伊國屋書店、Amazonといった書店や、日販やトーハンといった特定の本屋さんでの売れ筋に偏りにくい書籍取次のランキングを見るといいでしょう。また、特定ジャンルの売れてる本は、そのジャンルに強い店のランキングがおすすめです。ビジネス書では丸善丸の内本店のランキング、人文・社会の専門書はジュンク堂書店(honto)などを見比べてみましょう。
ブクログのランキングもおすすめです。ユーザーによる本棚登録数をもとにしたランキングで、話題になった本が上位にあがりやすくなっています。
複数社のランキングを見比べてみるのもおすすめです。それぞれのランキングで上位にあがっている本は、人気まちがいなしでしょう。
先にご紹介した基本をもとに、本屋さんや図書館など本を手に取れる場所で中身に目を通してみるといいでしょう。自分が求めている内容と違ったり、好みと違うこともあるでしょうし、読んでいて気が進まないこともあるはずです。そんなときは別の本を探してみるのもいいかもしれません。
なお、出版社のHPなどで本の試し読みができる場合もあります。特にコミックを試し読みできるサイトが増えていますね。書名をもとに検索し、評判を調べながら、試し読みできる場所を探してみてもよいでしょう。
読もうとするテーマやジャンルが決まっているときには、そのテーマ・ジャンルに関わる本を手にとり、比べてみることが大切です。それぞれの本を読み比べることで、自分の趣味思考や前提知識と合うかどうかが分かります。
なお、合う・合わないと感じたときの感覚を、できるだけ自分の言葉で説明できるようになるとよいでしょう。それを確かなものにしておくと、次に本を選ぶときの基準にもなります。慣れてくれば、それぞれの良し悪しも判断できるようになるでしょう。
本を探しているとき、同じ題名の本が複数見つかることもよくあります。そんなときは次のことに注意しましょう。
小説・文芸作品に多いことですが、単行本として初めて発売された数年後に、文庫本として再刊行されることがあります。こういう場合、基本的には後から刊行された文庫本を買うとよいでしょう。値段が安いこともメリットですが、文庫化にともなう「書き下ろし」(著者が新しく書いた文章があること)や、文庫版まえがき・あとがきなど、新しい内容が付け加わっていることが多いです。
同じ題名だけど別の本、ということがあります。専門書でよくみられるパターンです。著者や出版社を調べて、違いを確かめるとよいでしょう。また日本の古典的名作は、複数の出版社から刊行されている場合があります。収録されている内容が異なっていることもあるので、見比べてみるのが得策です。さらに海外有名作家の作品は、複数の翻訳が刊行されているケースもあります。その場合は翻訳者名や出版社名の違いから判断しておくとよいでしょう。専門家が翻訳の良し悪し、おすすめについて言及していることもあります。
読書感想文を書くとき、課題本の指定がとくにない場合は、どんな本で書くか迷ってしまいがちですね。感想を書きやすい本にすることが大事です。
選ぶコツの一つは、物語の主人公と自分とのあいだに、共通点や似ているところがある物語を選ぶことです。主人公と自分を置き換えて考えることができるので、感想文が書きやすくなります。自分の好きなことや趣味をテーマにした本も、感想文が書きやすいはずです。
また、これまで国語の時間などで読んだことのある著者の他作品を手にとってみるのもよいでしょう。読んだことのある著者の他作品は、文章も読みやすく感じるはずです。
最近、プレゼントの機会に本を贈る人も増えています。本は値段が手ごろで、心を込めて贈ることができることが人気の一因です。本を選ぶときには、普通のプレゼントと同様に、相手の年齢や性別、そして趣味や好きなものを考えながら選ぶのがよいでしょう。お子さんには乗り物の本や絵本、料理好きの人にはレシピ集などが喜ばれるかもしれませんね。
ただし有名な本であればあるほど、相手がその本をすでに持っていることも多いです。それに、読書が趣味という方にプレゼントを贈るのは難しいもので、好きな作家の本はすでに発売日に買ってしまっているかもしれません。そんなときは図書カードを贈るのがよいでしょう。図書カードは全国の加盟店で販売しています。